ダッカおよびその都市圏では、その交通手段は道路利用である[31]。自転車タクシーや三輪タクシー(ベビータクシー)等が都市の主要な移動方法であり[3]、これらを合わせたリキシャの数1日当たり40万台は、世界最多を誇った[52][54]。ただし、政府の承認を得たリキシャは8万5千台に止まり、多くは無許可営業である[53][78]。費用が安く公害も発生させないこれらリキシャは、しかし深刻な交通渋滞を引き起こす[31]元凶と見なされ、市内には立ち入りを制限している区域もある[3]。バスの運行は国営のバングラデシュ道路交通公社(英語版) (BRTC) と民営の会社とがある。スクーターやタクシー、自家用車などは中産階級を中心に一般化しつつある。深刻な大気汚染[31]もあり、政府は圧縮天然ガスで駆動する2サイクルエンジンを搭載した「グリーンタクシー」の試験導入に踏み切っている[79]。 ダッカ市内の舗装道路は総延長1,868kmであり[80]、これらは高速道路や鉄道とリンクして国中の他の地域と接続している。コルカタやアガルタラとは、BRTCが運行する定期高速バスがある[81]。 ブリゴンガ川の船着場には多数の大型汽船が集結し、内陸地方都市や外海のチッタゴンへ貨客を輸送する。 コムラプール駅(英語版)、空港駅(英語版)およびカントンメント駅は、バングラデシュ鉄道が網羅する周辺および国中を繋ぐ鉄道の主要駅である[82]。バングラデシュ鉄道はコルタカとの間で定期列車の運行もおこない、また両都市は国際列車(マイトリー・エクスプレス(英語版):友情急行)[83]でも繋がっている。ブリガンガ川岸にあるショドル・ガット港(英語版)[3]は川を遡上したり他の港へ向かう旅客や物資の基点となっている[84]。航空では、国内のチッタゴン、シレット、コックスバザール、ジョソール県(英語版)、ボリシャル、サイドプル(英語版)や、国外の空港と結ばれ、シャージャラル国際空港[85]はバングラデシュで規模及び発着数で一位にあり[86]、バングラデシュの国内外航空機発着数の約52%を担う。 高速バスや軌道交通の整備が計画されており、2004年から2024年までの期間を対象としたUrban Transportation Policyが策定され、立案されたダッカ都市交通戦略計画 (STP)では自動車交通の鉄道転換を通じて、渋滞や大気汚染または温室ガス排出削減などの効果を狙っている[31]。
参照元:Wikipedia「
ダッカ」
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